◆淀川生活３日目◆ ◆偽島◆

第３川
　淀川とピンチ


淀川は危機に瀕していた。
相次ぐ晴天により、淀川の水が干上がってしまったのである。
可哀想にカラカラに痩せてしまった淀川。

「こ、コレは…思う以上に辛いやないか…」

苦しむ淀川。
どうにかしなければ危険が危ない。
こんな時はアイツだ。
そう、頼れる知恵袋、美濃木拳だ。
早速携帯テレビ電話でSOSを放つ。

「お、痩せたんちゃうか？淀川。」
「何を呑気な事を…」

こちらは死にそうなのだ。

「ワシ痩せとるか？」
「おぉ、痩せとる痩せとる。ダイエットの比較写真の半年後みたいやで。」
「そんなにか…」
「そや！ソレで本書いたらええわ！
　ダイエット体験談で信憑性もあるし売れると思うで！」
「…なるほど！そしたら人に名前も売れて川の掃除人も集まるかも知れへんな！」
「そやそや！ほな頑張りや！ピッ」

勝手に結論出して切られてしまった。
だがまぁやるべき事が見つかった。
早速『淀川さんの、必ずうまくいく日照ダイエット』の執筆にかかった。


…ところが翌日。
大雨により瞬く間に水位が上昇。
淀川の体型はすっかり元通り。
しかしここでめげないのが我らが淀川。
『淀川さんの、要注意！大雨リバウンド』の執筆にかかった。


だが彼はまた気付いていない。
ソレはあくまでも「河川一族のみに天運で与えられるダイエット法」であり、
一般人には全く通用しないと言う事に。