~これからのあらすじ~
宇宙侵略軍の誇る巨大戦艦「セン・カーン」を辛くも割り箸で撃破した半島部隊アルファチーム所属のカムチャツ。
だが帰還した彼を待ち受けていたのは悲しき現実という名の果実が持つ苦味と渋みだった。
高度な政治的判断により、上官であるもりそヴァが敵の高官と裏取引をし、独自に作戦を展開していたのだ。
「な、何を!そヴァ大佐!!その作戦は明らかに西荏子田3丁目条約違反ですぞ!!?」
「カムチャツ中尉。コレは戦争なのだよ。例えポケットの外だとしてもな。」
余りにも非人道的な作戦である。
正義の希望に燃えるカムチャツ大尉には許せなかった。
「この野郎!バスケか何かで勝負だ!」
「やだー」
「じゃぁお料理とかどう?」
「うん、オッケー☆」
迸る青白い火花がスパークし、艦内には静寂と歓声が溢れ返る。
料理は食材が命である。しかし食材だけでは料理ではない。故に料理は命ではない。
カムチャツは幼い頃に修行した禅寺の給仕担当の言葉を思い出した。
「丸いおっちゃん、俺、やるよ!」
カムチャツの手に光る包丁と掃除機が一段と輝きを増した。
が、すぐに電池が切れて光は消えた。これだからリチウム電池は信用ならねぇ。
ここからは気力の勝負だ。
カムチャツがタマネギを切ればえーと、なんだっけ。上官の何とかが涙を流す。
上官の何とかが茄子を磨けばカムチャツは不快な音に苦しんだ。
じかにぶつかり合う二人の料理…。
最早肉体を削り合うその戦いは料理と呼ばれる領域を越え、
後の世に聖戦とさえ語られる壮絶なプライドの鍔迫り合いとなった。
「そうか!食材が生鮮食品なだけに聖戦!なるほどね!」
誰かが余計な事を言うまでは良い雰囲気だった。
余計な事を言ったのはニュー・サン・キングの息子、尾市吾奈々だった。
尾市吾奈々と言えば国立ワタクシタチ学園のマドンナである。
実はカムチャツもそんな彼女に甘酸っぱい想いを寄せる一人だった。
そう言えばこんなエピソードがある。
あ、やっぱ無い。
「残り時間5分です!」
ありがちなコールが入る。
お料理対決もとうとう終盤である。
見る間に食材が床に散らばり、激戦を物語る。
しかし時間が無い事に焦っているのはカムチャツだけであった。
恥知らずな事に何とかかんとかは必殺の罠を用意していた。
「ふふふ、カムチャツよ…油断したな!今だ!!食らえ!!
3ポイントシューッ!!」
「な、なんだとー!!」
何とかかんとかが密かに練り上げていた小麦粉の塊がカムチャツの持っていたバスケットに見事に納まる。
「ふふ、残り試合時間は3分半。貴様の腕では3ポイントシュートは無理だろう。
果たして逆転できるのかな?」
「くっ!!こんなところで俺たちは全国を諦める事になるのか…!!」
無常にも時計の数字は減っていく。
既に交代枠も使い切ってしまった湘北高校に打てる手は無いかに思えた。
カムチャツは既に夢を諦めかけていた。
だがその時だった。
「…カムチャツ君。諦めたらそこで試合終了ですよ」
カムチャツに優しく、しかし力強い声が届いた。
ハッと拳を握り締め、再び立ち上がるカムチャツ。
力強い言葉を受けたカムチャツは瞬く間に2本のダンクシュートを決め逆転に成功した。
しかしあの時立っていたのは誰だったのか…!!?
カムチャツのピンチを救った一言を与えた救世主とは!?
やっぱり安西先生であった。
当然ですよね。
というわけでこれからをお楽しみに!
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